エリア放送とは?地域に密着した情報発信で防災・減災を強化1.近況 近年増加している様々な災害に対する防災・減災への対策が急務とされているところです。災害警報や避難情報等の緊急性の高い情報を、市民に迅速、且つ、確実に伝達する情報伝達手段が必要とされています。 その手段として注目されているのが、エリア放送です。 総務省では平成 25年 4 月、地上デジタルテレビジョン放送 ( ワンセグ・フルセグ ) の空きスペース ( ホワイトスペース ) を活用できるよう制度化を行うとともに、平成 26 年 7 月には利用促進のためエリア放送参入マニュアルを作成しています。マニュアルでは、エリア放送への具体的な参入方法を示し、先着順に許可する方針が公表されました。現在、自治体においても、エリア放送への参入、検討が増加傾向にあります。 2.事業目的 既存の防災情報の伝達手段である防災行政無線、J アラート、L アラートを補完する、迅速でかつ利便性の高い情報伝達手段を構築し、市民のより一層の安心・安全な環境づくりを目指すものです。 3.メリット 1)自治体独自のデジタルテレビジョン放送が可能。 2)豪雨等により防災行政無線の音が聞こえづらくなった場合でも、市民に向けて緊急情報の発信が可能。 3)家庭のテレビ、スマートフォン等のモバイル端末で視聴可能。高齢者には、慣れ親しんだ家庭のテレビでの情報伝達が最適。 4)映像のほか、データ放送では常時情報伝達が可能。 5)インターネット接続環境があれば、市と市民と双方向での情報伝達が可能。 6)低コストでテレビ局が開局できる。 7)テレビがあれば、無料で視聴できる 。 9)市のホームページとの連動が可能。 10)通信との融合で様々な仕組みと情報の連携が可能 エリア放送とは、地上デジタル放送波の空きチャンネル(ホワイトスペース)を有効利用した地上一般放送のことです。放送エリアが狭いエリアに限定されていることから、地域に密着した放送を行なうことが可能です。 地域向けの放送としては、「緊急情報の発信」「災害・防災・被災地情報の発信」「地域コミュニティ向けの情報発信」「交通機関・道路等に関する情報発信」「商店街向けの情報発信」など、様々な用途に活用できます。 エリア放送とは? 視聴者は、家庭用テレビやスマートフォンなどで、無料でエリア放送を視聴することができます。 また、双方向通信機能を利用することで、行政サービスへのアクセスやアンケートへの参加なども可能になります。 エリア放送の今後の展望 エリア放送は、地域住民の安全・安心を守るための重要な情報基盤として、今後ますます普及が進むと期待されています。 また、地域活性化や地域コミュニティの形成にも貢献することが期待されています。 まとめ エリア放送は、地域に密着した情報発信を可能にすることで、防災・減災対策の強化に大きく貢献します。 また、地域活性化や地域コミュニティの形成にも役立つことが期待されています。 一般家庭のテレビに向けた放送と、携帯電話やスマートフォンなどの端末へ向けた放送を同時に行ないます。視聴エリアでは、自宅でも外出先でも素早い情報の入手が可能になります。一般のテレビ放送と同様に無料で視聴できます。 放送エリアとその周辺エリアにおいて、エリアワンセグ放送、家庭内テレビジョン放送と無線 LAN(Wi-Fi)の併用により、密度の濃いエリア情報の発信とサービスの提供を行います。特に、災害時においてはインターネット、既存携帯端末の電波が不通になった場合でも、構内 LAN システムと類似システムが機能し、コミュニティーを形成することを可能にするものです。 公衆Wi-Fi サービスエリア地上デジタル放送波における 13 セグメントの割当は、一般手に下記のように割り当てられています。(放送で使用するセグメントの割当番号は便宜的に割り当てたものです。) 地上デジタル放送波 地上デジタル放送は、13 のセグメントで構成されています。0番がワンセグ放送向け、残り 12 セグメントを束ねたフルセグ放送では主に家庭のテレビジョン向けの放送を行っています ◎ 一般的なフロー (東京ワンセグ放送資料より)
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